平成29年度城南ブロック学校歯科医研修会

開催日 平成29年9月7日 (木)
場所 きゅりあん 品川区立総合区民会館
報告者 目黒区学校歯科医会 副会長・広報担当 上保 基

 先日、品川学校歯科医会主幹による城南ブロック学校歯科医研修会が行われました。
そこで日本歯科大学附属病院小児歯科教授の内川喜盛先生が“乳幼児から考える学校歯科保健活動”と題し、とくに保育所、幼稚園、こども園での乳幼児の歯科保健活動の現状について講演されました。

 まず、
 “子供の歯の格差”と題して NHKニュースで放映された特集を取り上げられました。
虫歯がない子供達が多い一方、多数の虫歯があるにも係わらず、治療をせずに放置され、口腔崩壊の状態にある子供達も最近多く見受けられるようになってきた。子供の歯の状態は二極化時代に入っている。
このことを問題視し、社会全体で取り組んでいく必要があるという内容です。


 現在、東京都では小学校就学前の子供達は保育を目的とした保育所、教育を目的とした幼稚園、保育と教育両方の機能を持つこども園のいずれかに通っていますが、それぞれの管轄庁が異なる縦割りの状態となっています。そのために歯科健康診断や保健指導が統一されたシステムになっていません。
 そこでそれぞれの施設にアンケートを実施した処、より詳しい現状が見えてきました。

 *90%以上の施設で歯科検診や歯科保健指導が実施されているが、指導している職員が歯科の知識が余りない看護師や保育士が行っている施設があり、その結果の扱いは多様であった。


 *子供だけに歯科保健指導を行い、保護者、職員への指導は行っていない施設があり、特に保育所、こども園で低率だった。
 *保育所では歯科医師、歯科衛生士という歯科の専門職が係わらない施設が25%以上あった。
 *それぞれの施設の歯科保健活動について“満足”と解答したのは保育所が最も低く、その理由として、その活動に歯科専門職が係わっていないことが推察された。

 このような状況を把握、改善して行くことで“子供達の口腔崩壊という生涯に係わるリスク”を減少させたいと締めくくられました。

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