第70回関東甲信越静学校保健大会参加報告

報告者目黒区学校歯科医会 清田 俊一

1.期日 令和元年8月2日(金)
2.開催地 新潟県新潟市
  会場 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
3.目的
  幼児・児童・生徒の心と体の健全な発育・発達を目指し、健康教育の当面する課題について研 究協議し、その具体的な方策を究明するとともに、健康教育の充実と発展に資する。
4.主題
  健康でたくましい心身をはぐくむ教育の充実を目指して
5.主催
  新潟県教育委員会、新潟県学校保健会、新潟市教育委員会、(公財)日本学校保健会
6.内容
 全大会
(1) 開会式
  ・開会挨拶   大会実行委員会会長   新潟県学校保健会会長
  ・来賓挨拶   公益財団法人 日本学校保健会
  ・開催市挨拶  新潟市
(2) 特別講演
・演題 「児童生徒の精神的健康と自殺防止」
・講師 佐々木 司氏 (東京大学大学院教育学研究科身体教育学コース健康教育学分野教授)
・講演内容
 ①思春期の特徴
  ・行動、感情が最も不安定な時期
  ・仲間意識が強くなる ・思い込みが激しい
  ・攻撃性が強くなる
 ②精神疾患の特徴
  ・幅広い年代で多くの人に起こる
  ・やる気が出ない、だるい、不安 ・相談しづらく、気づきにくい
  ・回復までに時間がかかる ③対策方法 ・精神保健リテラシー教育(精神疾患教育)が必要
  ・十分な睡眠の確保、運動習慣、保護者教育、いじめ防止プログラムの実施 ・飲食、喫煙はさせない
  ・自殺防止に関しては、自殺を考えている人へ直接気持ちを聞くことが予防につな がる
  ・学校(校医・養護) 、保健機関、医療機関の区や地域単位の連携から始めること

7.班別研究協議会
 (1)課題及び協議内容
  【第1班】 学校経営と学校保健
   課題 「教育目標具現化を目指す学校保健」
   協議内容
     ①児童生徒の豊かな心と、たくましく生きる力をはぐくむ、組織的な学校保 健活動の在り方
     ②家庭及び地域社会との連携による学校保健委員会の在り方

  【第2班】 健康教育
   課題 「生きる力をはぐくむための健康教育」
   協議内容
    ①豊かな心をもち健康な生活を実践する児童生徒の育成を目指した健康教育 の進め方
    ②生きる力をはぐくむ食に関する指導の在り方

  【第3班】 性に関する指導・エイズ教育及び薬物乱用防止教育
   課題 「適切な行動選択の力を育てる性に関する指導・エイズ教育及び薬物乱用防 止教育」
   協議内容
    ①家庭、地域と連携し、発達段階に応じて計画的に実在する性に関する指導・ エイズ教育の在り方
    ②適切な意志決定と行動選択のできる力をはぐくむ薬物乱用防止教育の在り方

  【第4班】 学校歯科保健
   課題 「生活習慣病の予防等を目指した歯・口の健康づくり」
   協議内容
    ①歯・口の健康づくりの日常化を目指す学校歯科保健指導の在り方
    ②家庭及び地域社会との連携による歯科保健活動の在り方

  【第5班】 学校環境衛生と安全教育
   課題 「快適な学校環境づくりと実践力を高めるための安全教育」
   協議内容
    ①安全で快適な学習環境づくりを目指す学校環境衛生活動の進め方
    ②家庭や地域社会と連携し、児童生徒が自らの安全を確保する能力や態度を 育てる安全教育の進め方

  (2)その他の関係会議
  ・班別研究協議会運営会議
  ・11都道府県代表者準備会議
  ・職域部会

8.班別協議会参加報告
   第4班(学校歯科保健)に参加
   〇歯・口の健康づくりの日常化を目指す学校歯科保健指導の在り方
     ~自ら歯・口を大切にする児童を育てる歯科保健活動の実践~
           栃木県宇都宮市立陽南小学校 養護教諭 齋藤 圭子
  (1)取組の概要
   ①保健管理
(A)健康診断
(B)健康相談
   ②保健教育
(A)学級活動における指導
(B)日常指導「歯みがきタイム」
(C)要観察の状態にある児童に対する個別指導
(D)歯と口の健康週間
   ③児童保健委員会活動
(A)健康出前講座
(B)歯ブラシ点検
(C)給食時の校内放送
   ④家庭・地域との連携
(A) 親子歯みがきチェック
(B) 地域学校園での取組

  (2)成果
   ①CO や歯肉の状態を改善しようとする実践への意欲を高めることができた
   ②参加した児童の興味関心を高めることに効果的だった
   ③保護者の歯・口の健康に対する意識が高まった ④児童の歯・口の健康状態や生活習慣の改善につながった

  (3)課題
   ①継続的な指導、支援が必要である
   ②保護者への積極的かつ継続的な働きかけが必要である
   ③小・中学校の連携を深めていく必要がある

   〇家庭及び地域社会との連携による学校歯科保健指導の在り方
    ~思春期特有の美意識に働きかけ、生徒自らに「真の健康美」を求めさせる~
         埼玉県羽生市立西中学校 養護教諭 䑓 千悠
  (1)学校歯科保健の概要
   ①校内歯科保健指導
(A)歯科保健学年別指導内容
(B)担任と養護教諭の連携
   ②家庭・地域と連携した歯科保健指導
(A)家庭と連携した指導
(B)元羽生市教育委員会 学校教育課 歯科衛生士による指導
(C)学区内小学校の養護教諭と連携した指導
   ③学校歯科医と連携した歯科保健指導
(A)学校保健委員会、いい歯の日の生徒集会などで専門的な立場から講話をいただいて いる
(B)歯科保健診断を年2回(4月、9月)実施
   ④学校保健委員会の開催(年3回)
   ⑤生徒保健委員会の歯科保健活動
(A)毎週木曜日に行うフッ化物洗口の準備や補助
(B)歯みがきチェック
(C)歯みがきカレンダー
      (D)放送、掲示物、新聞作り啓発運動
(E)のぼり、歯科キャラクターの制作
    (F)世界キャラクターさみっと in 羽生の参加
(G)歯・口の健康週間、いい歯の日における「輝く美しい歯」を目指そうキャンペーン
   ⑥全体生徒による歯・口の健康に関する掲示物の作成

  (2)新たな取組~生きる力をはぐくむ歯・口の健康づくり推進事業~
   日頃の部活動の練習や試合でマウスガードを着用し、歯・口の外傷を予防する

  (3)今後の課題
   全生徒が「みがいている」から『みがけている』になるよう、自分に合ったみがき方の定着 を目指し、真の『おしゃれは歯から』を実践する生徒の育成に努めていきたい

   〇指導助言者
         明倫短期大学 教授 小暮ミカ
   学校歯科医、地域の歯科医、保護者、本人皆で役割分担して全員で子どもたちの歯を確認そ して守ることが大切である

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